妊娠後の食事について

妊娠後の食事について

女性にとって妊娠は、人生の中でもごく僅かな時間しか経験できない大切な時間です。お腹の中でおよそ280日も赤ちゃんを育てるので、この期間は口にするものは気をつけないとお腹の赤ちゃんの成長に影響がでることがあります。では、妊娠後はどのような食事が好ましいか、これからご紹介します。

妊娠中の理想的な体重の増え方とは

昔は妊娠すると赤ちゃんとお母さんの2人分は食べたほうがいいと言われてきました。今は2人分も毎食食べてしまうと体重が増えすぎて難産になってしまったり成人病になる可能性が高くなります。理想的な体重増加としましては、今現在のBMIを参考にします。BMIが18.5未満のやせ型の人は妊娠する前の9~12キロ、BMI18.5~25未満は12キロの増加、BMI25以上の肥満体型は5キロが目安となります。

なぜ食べすぎは良くないのか

なぜ食べすぎは良くないのか、現代人は和食よりも洋食を好んで食べる人が多く、洋食は脂質や糖質が和食よりもたくさん含まれています。この脂質や糖質をたくさん食べすぎてしまうと赤ちゃんがお腹の中で大きくなり過ぎる「巨大児」や、妊娠糖尿病などの原因になります。妊娠初期はつわりなどの関係で「これしか食べられない」という人も居るので医師もそこまで問題にはしていませんが、つわりが落ち着く妊娠中期以降は食事の栄養バランスには注意が必要です。

妊娠中に食べて欲しい栄養素

妊娠中は血液の量が増えたり、赤ちゃんへ栄養を送らなければいけない為、母体が貧血になることが良くあります。また、成長するうえで欠かせないカルシウムなどのミネラルや、胎児の細胞分裂や神経障害などのリスクを下げる葉酸も妊娠前より積極的に食べましょう。
鉄分は緑黄色野菜や赤身肉などに含まれていますが、野菜や果物から鉄分を摂る場合、ほとんどが吸収されにくい「非ヘム鉄」です。この非ヘム鉄の吸収をよくするために必要な栄養素がビタミンCです。葉酸は緑黄色野菜や納豆にいちご、カルシウムは小魚や別府製品、大豆製品に含まれます。妊娠中は特にこの栄養素を積極的に食べる必要があります。

酸っぱい物や辛い物を食べても大丈夫か

妊娠中はいつも食べないような物も食べたくなります。梅干などの酸っぱい物やキムチなどの刺激物を食べたくなることもありますが、赤ちゃんに影響が出ないか不安に思う人もいます。キムチや梅干には塩分がたくさん含まれており、塩分を取り過ぎると高血圧症になります。妊娠中に限らず、これらのものは食べすぎには要注意です。

まとめ

妊娠中はお母さんが口にしたものがお腹の赤ちゃんの栄養になります。妊娠前はファストフードばかりだったという人も、妊娠中は和食に切り替えるなどバランスの良い食事を心がける必要があります。お腹の赤ちゃんと一緒に食事をしている気持ちになって、1日3食バランスのいい食事を心がけてください。